来週の日本株見通し、トヨタは反発も円安の支えは確認できず

来週の日本株の自動車株、トヨタ、日経平均、ドル円を6コマで整理した画像
来週の日本株は自動車株とトヨタを中心に、日経平均、ドル円、確認ポイントを6コマで整理します。

トヨタの反発に円安の裏付けはない

来週の日本株では、トヨタの反発が続くかをドル円と合わせて見たいところです。9月11日のトヨタは前日比+1.24%でしたが、直近のドル円は153.55円と円高方向に動いています。今回の数字から、円安が株価を支えたとは言えません。

トヨタは9月3日比では2.76%安です。11日の上昇だけで、それまでの下落を取り戻したわけではありません。持ち株への影響を考える際は、前日比と少し長い期間の騰落を分けて見る必要があります。

本稿は9月13日の日曜日時点でまとめた来週の見通しです。日本株は11日の大引け、ドル円は日本時間12日早朝の取得値を使っています。

前日は上昇、9月3日比では下落

トヨタは11日、37円高の3,031円で引けました。日経平均とTOPIX連動ETFがともに下げるなか、値動きに差が出ています。

指標 直近値 前日比 9月3日の比較起点 起点からの騰落率
トヨタ 3,031円 +1.24% 3,117円 -2.76%
日経平均 64,011.34円 -1.93% 64,214.48円 -0.32%
TOPIX連動ETF 419.7円 -0.71% 427.2円 -1.76%
ドル円 153.55円 -0.60% 158.923円 -3.38%

起点からの騰落率は9月3日の値との比較で、暦週の週間騰落率ではありません。TOPIX連動ETFはTOPIXそのものの数値ではなく、市場の動きを見るための参考値です。

持ち株の強弱は日経平均だけでは分からない

トヨタを持つ投資家にとって、11日は日経平均の下落率だけでは判断できない一日でした。日経平均が-1.93%だった一方、トヨタは+1.24%。TOPIX連動ETFの下落率も-0.71%にとどまり、日経平均とは差があります。

ただし、9月3日からの比較ではトヨタの下落率が両指標を上回りました。前日は相対的に強くても、比較期間全体では弱いという状況です。来週は、持ち株の前日比に加え、この期間の下落をどこまで戻せるかが焦点になります。

ほかの自動車株の株価は今回の資料にありません。トヨタの反発を、そのまま自動車株全体の物色と捉えることはできません。

為替は円高方向、反発の理由は未確認

ドル円は円安による支えを示していません。前回の比較値154.482円から153.554円へ低下し、9月3日の158.923円から見ても円高方向です。

もっとも、トヨタの終値は11日15時30分、直近のドル円は12日5時59分の値で、観測時刻が異なります。この二つだけで、11日の株価が為替にどう反応したかまでは判断できません。

今回の資料には、トヨタの販売実績、会社の想定為替レート、輸出採算の変化を示す数値がありません。反発の理由や業績への影響額は未確認です。販売好調や採算改善を上昇材料として挙げる根拠も、現時点ではありません。

来週は153.55円と3,031円から見る

週明けの寄り前は、まずドル円が153.55円からどちらへ動いているかを確かめます。そのうえで、寄り付き後のトヨタを11日終値の3,031円と比べる順番です。

次に見る数字 比較する水準 確かめたいこと
ドル円 153.55円、前回比較値154.482円 円高方向への動きが続くか、円安方向へ戻すか
トヨタ 11日終値3,031円、9月3日の3,117円 反発が続き、比較期間の下落を縮めるか
TOPIX連動ETF 11日終値419.7円 トヨタと市場の騰落方向がそろうか
日経平均 11日終値64,011.34円 トヨタやTOPIX連動ETFとの強弱の差が続くか

これらは直近値と過去の比較水準です。上値抵抗線や下値支持線として確認された価格ではありません。販売動向や輸出採算については、会社が示す数値を得てから判断する必要があります。

反発の持続と円相場で判断を見直す

トヨタが3,031円を上回って推移し、3,117円との差を縮めれば、11日の反発が続いていると評価できます。ドル円も円安方向へ戻るなら、今回とは為替の条件が変わります。ただし、それだけで業績改善を判断することはできません。

反対に、トヨタが3,031円を下回って推移すれば、11日の反発は続かなかったことになります。円高が進む場合も、株価への影響を改めて見極めたいところです。

円高方向でもトヨタが上昇を続ける場合は、為替だけで株価を説明する見方を改める必要があります。来週はドル円、トヨタ、市場全体の順に数字を照らし合わせ、反発が続くかを判断します。

参考データ