今週の日本株を振り返る、円高でもトヨタは週末に上昇

今週の日本株の為替、ドル円、日経平均、ドル円を6コマで整理した画像
今週の日本株は為替とドル円を中心に、日経平均、ドル円、確認ポイントを6コマで整理します。

ドル円は153.55円と、9月3日の158.923円から円高方向に動きました。ただ、週末11日は日経平均が下落する一方、トヨタは上昇。今週の日本株を振り返るうえで、円高と輸出株安をひとまとめにはできません。

9月12日は休場です。以下では11日の前日比と、提供データで比較できる9月3日以降の騰落を分けて見ます。後者は今週だけの週間騰落率ではありません。

週末は日経平均安、トヨタ高

11日の日本株は、指数と個別株で方向が分かれました。日経平均は前日比1,259.61円安の64,011.34円。TOPIX連動ETFの下落率は日経平均より小さく、トヨタは37円高で引けています。

指標・銘柄 最新値 前日比 9月3日比
ドル円 153.55円 -0.60% -3.38%
日経平均 64,011.34円 -1.93% -0.32%
TOPIX連動ETF 419.70円 -0.71% -1.76%
トヨタ 3,031円 +1.24% -2.76%

日本株は9月11日の終値、ドル円は日本時間9月12日午前5時59分時点です。ドル円の最新値には、日本株の大引け後の動きも含まれます。TOPIX連動ETFはTOPIXそのものの指数値ではなく、相場の方向を補足する参考値です。

持ち株は日経平均だけでは測れない

トヨタを持つ投資家にとって、11日の日経平均の下落率は、そのまま持ち株の状況を表す数字ではありません。日経平均が1.93%下げても、トヨタは1.24%上昇しました。一方、9月3日との比較ではトヨタは2.76%安で、週末の上昇後も同日の株価を下回っています。

日経平均とTOPIX連動ETFにも違いがあります。11日だけなら日経平均の下げが大きいものの、9月3日比ではTOPIX連動ETFの下落率が上回りました。日経平均の小幅な下落だけを見て、持ち株全体も底堅かったとは判断できない数字です。

今回確認できる輸出株の動きはトヨタの例です。これを輸出株全体の値動きに広げず、持ち株ごとの騰落と照らし合わせる必要があります。

円高は確認できても、下落の理由は未確認

確認できるのは、9月3日以降にドル円が下落し、同じ比較期間でトヨタと両指数関連の数値も下がったことです。円高が株安を引き起こしたかどうかは、今回の価格データだけでは分かりません。

11日のトヨタ上昇についても、理由を特定できる企業材料は示されていません。最新のドル円は日本株の大引けより後の値ですから、「153.55円への円高を受けてもトヨタが上がった」とは言い切れない点にも注意が必要です。

家計への影響は、株価と分けて考えます。輸入価格や店頭価格のデータがないため、今回の円高で生活費がどれだけ変わるかは判断できません。企業の為替前提や業績への影響額も、ここでは確認できない材料です。

来週は為替とトヨタを同じ時間で比べる

次の取引では、ドル円とトヨタを同じ時間帯で比べることが先決です。寄り前のドル円が153.55円からどちらへ動いたかを見たうえで、寄り付き後のトヨタが11日終値の3,031円を上回るか、下回るかを確認します。

続いて、日経平均とTOPIX連動ETFの騰落率を比べます。基準となる11日の終値は、それぞれ64,011.34円と419.70円。次の取引で両者の方向がそろうかどうかが、持ち株の値動きを地合いと照合する手掛かりになります。これらは比較の基準であり、上値や下値の目安と断定できる数字ではありません。

円高でも株高が続くかで判断が変わる

円高方向の動きとトヨタの上昇が同じ時間帯で続くなら、円相場だけで同社株の方向を判断しない姿勢を維持します。円高とトヨタ安が重なり、日経平均とTOPIX連動ETFもともに下がるなら、輸出株と市場全体がそろって弱い状況へ見方を改めることになります。

その場合も、値動きが重なることと、原因が分かることは別です。今回の結論は、円高が進むなかでも週末の株価は一様に下がらなかった、という点にとどまります。

参考データ