
東京エレクトロンは大引けで51690円、前日比+2.05%でした。日経平均の+0.69%より幅が大きく、値がさの半導体装置株に資金が寄った一日です。
米半導体指数は前日の米国時間で+0.40%、アドバンテストも+1.79%と、装置株と検査株は同じ方向を向きました。日経平均だけでは、この物色は見えません。
東京エレクトロンは日経平均より強く、値がさ株が地合いを引っ張った
大引けの実数は次のとおりです。終値は2026年9月16日の取引終了後時点です。
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 東京エレクトロン | 51690円 | +2.05% |
| アドバンテスト | 30700円 | +1.79% |
| 日経平均 | 63923円 | +0.69% |
| TOPIX連動ETF | 423.9円 | +0.62% |
| ドル円 | 154.97円 | +0.38% |
| 米半導体指数 | 11175.55 | +0.40% |
日経平均は63923円、前日比438.90円高の+0.69%でした。TOPIX連動ETFは423.9円、+0.62%です。指数は揃ってプラスでも、東京エレクトロンの+2.05%、アドバンテストの+1.79%のほうが幅は大きい。値がさの半導体関連が指数を上に押し上げた形です。
9月8日からの7営業日では、日経平均は-2.06%、東京エレクトロンは-4.28%、アドバンテストは-9.17%です。当日の上昇は、この期間の下落を埋め切ってはいません。
半導体関連の持ち株は指数より大きく動き、主力株はまちまちだった
東京エレクトロンやアドバンテストを持つ場合、当日の含みは指数より強く出ています。一方でソフトバンクGは6183円、-1.53%、トヨタは3016円、-0.17%、三菱UFJは3655円、-0.35%でした。三菱商事は4944円、+0.69%です。
日経平均のプラスだけを見て持ち株全体が同じ方向だと判断すると、ずれます。半導体装置・検査株は上向き、通信・自動車・銀行の大型株は横ばいから弱い、という分かれです。
ドル円は154.97円、前日比+0.38%でした。トヨタは小幅安で、円安方向と輸出株が必ずしも同じ向きではありません。日本10年国債利回りは3.00%、前日の3.05%から0.05ポイント低下しています。三菱UFJは小幅安で、国内金利の低下と銀行株の動きは、この一日では強く結び付きません。
米半導体指数は小幅高、ナスダックは下落し、連動は装置株側に寄った
材料として確認できるのは、前日の米国市場の数字です。米半導体指数は11175.55、+0.40%。ナスダックは25981.57、-0.78%でした。半導体株の上値を見る論点は、米半導体指数と日本の装置・検査株が同じ方向を向いているかです。この日の大引けでは、東京エレクトロン、アドバンテスト、米半導体指数はいずれもプラスでした。ナスダックはマイナスで、米国株全体の地合いと半導体関連は分かれています。
この数字から、日本の装置株上昇の原因を特定することはできません。開示や業績の新材料は、今回の根拠には含まれていません。当日の値動きと、前日の米半導体指数・ナスダックの方向だけを並べて見ます。
需給の参考として、東証プライムの投資家別売買代金(2026年9月第1週、8月31日〜9月4日)では、海外投資家が7288.48億円の買い越し、個人は545.66億円の売り越しでした。投資信託は2980.68億円、信託銀行は4427.23億円の売り越しです。この週次は当日の大引けそのものではなく、直近で公表された需給です。
次は米半導体指数の続きと、7営業日の戻り幅を見る
半導体株の見通しを当日の一本だけで決めないなら、次に見る数字は米半導体指数の続きです。東京エレクトロンは7営業日で-4.28%、アドバンテストは-9.17%残っています。当日の+2.05%と+1.79%が、この期間の下落を戻す動きになるかは、翌営業日以降の米半導体指数と両銘柄の終値で確認します。
ドル円の154.97円も、輸出株や値がさ株の地合いを見る補助線です。日経平均の63923円とTOPIX連動ETFの423.9円は、半導体以外の主力株に物色が広がったかどうかの物差しになります。
判断を変えるのは、米半導体指数と日本の装置株が逆向きになったとき
当日は東京エレクトロン+2.05%、アドバンテスト+1.79%、米半導体指数+0.40%と、方向は揃いました。判断を変える条件は、米半導体指数が下落する一方で日本の装置・検査株だけが上値を追う場合、あるいはその逆で日本側だけが負ける場合です。そのときは連動を前提にした見方を一度置きます。
日経平均がプラスでも、ソフトバンクGやトヨタ、三菱UFJのように指数と逆向きの持ち株があれば、指数の符号だけで保有全体を判断しないほうがよい、という一日でもありました。
上値を追うかどうかは、当日の急伸幅ではなく、米半導体指数の方向と7営業日の位置をセットで見る必要があります。