寄り前の日本株で注目される銀行株と三菱UFJの動きを表したサムネイル画像です。
9月11日の寄り前は、三菱UFJの前日の上昇が続くかに注目です。10日の終値は3,662円、前日比+1.69%。日経平均やTOPIX連動ETFを上回る上昇でした。日本の長期金利も上がっていますが、この組み合わせだけで銀行株全体の上昇を見込むことはできません。
まずは三菱UFJが前日終値を保ち、TOPIX連動ETFも上昇するかが確認点になります。以下は9月11日午前8時30分時点の提供データです。国内株の価格は前日の終値で、きょうの寄り付きの値動きではありません。
前日の三菱UFJは61円高でした。日本10年国債利回りは2.886%から2.916%へ上昇しています。
| 指標 | 価格・利回り | 前日比など | データ時点 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ | 3,662円 | +61円、+1.69% | 9月10日終値 |
| 日経平均 | 65,270.95円 | +128.17円、+0.20% | 9月10日終値 |
| TOPIX連動ETF | 422.7円 | +1.3円、+0.31% | 9月10日終値 |
| ドル円 | 154.53円 | 約0.95円の円安・ドル高 | 9月11日午前8時30分 |
| 日本10年国債利回り | 2.916% | +0.030ポイント、相対変化率+1.04% | 9月10日 |
国債利回りの+1.04%は、前日の利回りに対する変化率です。利回りの上昇幅は0.030ポイントで、1.04ポイント上がったという意味ではありません。ドル円の比較対象は、配信元の前日終値です。
三菱UFJを持っている場合、前日の上昇と、少し長い期間の値動きを分けて見る必要があります。9月2日の3,684円と比べると、10日終値はなお約0.60%低い水準です。前日の上昇だけで上昇基調に戻ったとは判断できません。
同じ9月2日との比較で、日経平均は約1.47%上昇した一方、TOPIX連動ETFは約0.42%下落しました。日経平均が上がっていても、三菱UFJやTOPIX連動ETFは同じ方向に動いていないのです。
この差が、日経平均だけでは足りない理由です。持ち株そのものの値動きに加え、市場の地合いを見る補助としてTOPIX連動ETFを確認します。ただし、これはTOPIXそのものの数値ではなく、銀行株全体の動きを示す指標でもありません。今回のデータには他の銀行株の株価がなく、銀行株への物色の広がりは未確認です。
材料として押さえたいのは、日本の長期金利上昇です。三菱UFJの株価上昇と同じ日に確認できますが、提供データには会社の説明や業績への影響額がありません。金利上昇が株高の原因だった、収益改善につながるといった断定は避けます。
需給では、8月31日から9月4日の東証プライム市場で、海外投資家が7,288.48億円を買い越しました。一方、個人は545.66億円、投資信託は2,980.68億円、信託銀行は4,427.23億円の売り越しです。これは市場全体の週間集計であり、三菱UFJへの資金流入や9月10日の買い手を示す数字ではありません。
寄り付き後は、三菱UFJの前日終値3,662円を基準に値動きを見ます。これを上回る場合は、9月2日の3,684円との位置関係も確認点です。いずれも過去の価格との比較で、上値の抵抗線と確認された水準ではありません。
次に、日本10年国債利回りが2.916%からどう動くか、TOPIX連動ETFが前日終値422.7円を上回るかを見たいところです。日経平均の65,270.95円も合わせれば、三菱UFJだけの上昇なのか、市場全体も同じ方向なのかを分けて把握できます。
ドル円は午前8時30分時点の154.53円が比較の起点です。円相場の変化も押さえますが、それだけで三菱UFJの方向を決めつけることはできません。
三菱UFJが3,662円を上回り、長期金利も前日水準以上、TOPIX連動ETFも422.7円を上回るなら、前日の三菱UFJの強さが続き、市場の地合いも伴っていると読めます。ただし、銀行株全体への物色の広がりは別途確認が必要です。
反対に、長期金利が上がっても三菱UFJが前日終値を下回るなら、金利上昇と株価上昇を結び付ける見方は見直す必要があります。三菱UFJが上昇してもTOPIX連動ETFが下落する場合は、市場全体に買いが広がっているとの判断を保留します。