
ドル円だけでは足りない
結論から言えば、今週の日本株はドル円だけでは判断できません。
収録データの比較起点である7月30日から、ドル円は3.40%下落して157.75円となりました。一方、日経平均は6.04%上昇し、TOPIX連動ETFも3.00%上がっています。トヨタは4.67%下落しました。為替とトヨタの方向はそろいましたが、指数は逆でした。
8月8日は週末で休場です。本稿は一週間の振り返りであり、当日の寄り付き予想ではありません。
実数は方向が分かれた
8月7日は、指数関連の数字も同じ方向には動きませんでした。
| 項目 | 8月7日分 | 前日比 | 7月30日比 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157.75円 | -0.42% | -3.40% |
| 日経平均 | 65,606.71ポイント | -0.12% | +6.04% |
| TOPIX連動ETF | 425.1円 | +0.33% | +3.00% |
| トヨタ | 2,980円 | -0.12% | -4.67% |
| 日本10年国債利回り | 2.802% | +0.04ポイント | 記載なし |
日経平均は小幅安でしたが、TOPIX連動ETFは上昇しました。7月30日との比較でも、日経平均の上昇率はTOPIX連動ETFを3.04ポイント上回っています。
持ち株は指数を分けて見る
日経平均だけでは足りない理由は、8月7日の方向が分かれたためです。日経平均は-0.12%、TOPIX連動ETFは+0.33%でした。日経平均だけを見ても、この日の地合いを一方向では捉えられません。
持ち株がトヨタのような輸出株なら、指数上昇をそのまま当てはめることもできません。トヨタは7月30日比で4.67%下落し、ドル円と同じ下向きでした。ただし、今回確認できる輸出株はトヨタだけです。輸出株全体の動きとは断定しません。
TOPIXは指数の直接値ではなく、連動ETFで流れを確認しています。家計や輸入コストへの影響を示す数字は収録されていないため、その面は評価を保留します。
材料は円相場と金利
確認できる材料は、円相場、金利、投資家別需給です。ドル円が下落した理由を示すニュースはEVIDENCE_JSONにないため、因果関係には踏み込みません。
日本10年国債利回りは2.802%と、前日から0.04ポイント上昇しました。米10年金利は4.66%で、前日比0.01ポイント低下しています。日米の金利も同じ方向ではありませんでした。
投資家別需給は、7月27日から31日の東証プライム市場で、個人が3,928.28億円、外国人投資家が4,903.37億円、信託銀行が3,184.41億円の売り越しでした。投資信託は49.11億円の買い越しです。この集計期間は8月7日までの値動きと一致しないため、今週の株価変動の原因とは断定できません。
次は四つの数字を見る
次の取引日に見る数字は四つです。
1. ドル円が157.75円からどちらへ動くか。
2. トヨタが2,980円からどちらへ動き、ドル円との方向が続くか。
3. 日経平均とTOPIX連動ETFの方向がそろうか。基準となる前日比は-0.12%と+0.33%です。
4. 日本10年国債利回りが2.802%から上がるか、下がるか。
寄り付きだけでなく、これらの数字が大引けまで同じ方向を保つかが確認点になります。
判断は方向がそろえば変わる
現在の判断は、ドル円とトヨタが同じ方向でも、日経平均とTOPIX連動ETFは別の動きを示している、です。
この判断が変わる条件は、ドル円、トヨタ、日経平均、TOPIX連動ETFの方向がそろうことです。反対に、ドル円とトヨタだけが同じ方向を保ち、二つの指数関連データが分かれるなら、為替と日本株全体は引き続き分けて見る必要があります。