
三菱商事が指数を上回る
結論は、三菱商事の上昇が二つの市場指標を上回ったことです。8月7日の大引けは4,868円、前日比120円高の+2.53%でした。一方、日経平均は-0.12%、TOPIX連動ETFは+0.33%。商社株を見るうえでは、日経平均の小幅安だけで地合いを判断できない一日でした。
ただし、直近7営業日では三菱商事が+1.91%なのに対し、日経平均は+6.04%、TOPIX連動ETFは+3.00%です。一日の上昇は目立つものの、期間を広げると指数を上回っていません。
実数は指数と食い違う
数字は、日経平均と三菱商事が逆方向に動いたことを示しています。
| 対象 | 大引け値、最新値 | 前日比 | 騰落率 | 直近7営業日 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱商事 | 4,868円 | +120円 | +2.53% | +1.91% |
| 日経平均 | 65,606.71 | -76.55 | -0.12% | +6.04% |
| TOPIX連動ETF | 425.1円 | +1.4円 | +0.33% | +3.00% |
| ドル円 | 158.38円 | +0.785円 | +0.50% | -3.01% |
日経平均だけを見ると日本株は小幅安です。しかし、TOPIX連動ETFは上昇し、三菱商事はさらに大きく上げました。少なくとも今回のデータでは、日経平均だけでは持ち株の方向を捉えきれません。なお、TOPIXは指数の直接値ではなく、連動ETFで流れを確認しています。
持ち株は期間を分ける
三菱商事の持ち株は、前日終値との比較では資産額にプラスでした。日経225連動ETFが-0.04%だったのに対し、TOPIX連動ETFは+0.33%。同じ日本株でも、連動する指数や銘柄によって大引けの結果が分かれています。
一方、取得価格に対する損益は今回のデータでは分かりません。他の商社株の値動きも示されていないため、商社株全体に物色が広がったとは判断できず、確認できるのは三菱商事の上昇までです。
上昇理由は特定できない
三菱商事が上昇した理由は、この根拠だけでは特定できません。ドル円は前日の157.60円から158.38円へ上昇し、円は対ドルで下落しました。ただし、為替が三菱商事の上昇をもたらしたという因果関係までは確認できません。
資源価格、海外景気を示す数値、三菱商事の個別開示内容も提示されていません。配当の持続性を判断できる数字もないため、資源、為替、海外景気、配当のどれが材料になったかは断定できない状況です。
次は三つの数字を見る
次に見る数字は、三菱商事の4,748円、TOPIX連動ETFの423.7円、ドル円の157.60円です。いずれも8月7日の値動きを測る起点となった前日終値です。
三菱商事では4,868円と4,748円の差、TOPIX連動ETFでは425.1円と423.7円の差を見ます。ドル円は158.38円が157.60円を上回る状態を保つかが確認点です。資源価格と海外景気については今回の根拠に数値がないため、判断基準を設定できません。
前日値割れで見方が変わる
判断を変える条件は、三菱商事が4,748円を下回り、TOPIX連動ETFが423.7円を上回る場合です。この組み合わせでは、8月7日に見られた三菱商事の相対的な強さが続いているとは言えません。
TOPIX連動ETFが423.7円を割り込めば、日経平均との方向の違いも変わります。ドル円が157.60円を下回った場合は、8月7日に確認した円の対ドル下落が反転したことになります。
商社株全体の見方を変えるには、他の商社株、資源価格、海外景気、会社開示の新しい数字が必要です。それまでは、三菱商事の一日だけの上昇と、直近7営業日で指数を下回っている事実を分けて捉えるのが妥当です。