
結論、日経平均だけでは弱さを測れない
8月7日の寄り前は、ソフトバンクGとTOPIX連動ETFの方向差が焦点です。8月6日の大引けでは、ソフトバンクGが-4.41%、日経平均が-0.93%となる一方、TOPIX連動ETFは+0.57%でした。
値がさ株のソフトバンクGは日経平均への指数寄与度が大きいため、日経平均の下げだけを見て持ち株全体の地合いまで弱いと決めるのは早計です。ただし、寄り付き前の気配や先物のデータはありません。本日の寄り付きを断定できる材料ではありません。
実数、ソフトバンクGの下げが目立つ
8月6日の国内市場と米国市場、8月7日朝のドル円は次の通りです。
| 項目 | 基準時点 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクG | 8月6日大引け | 5,695円 | -263円、-4.41% |
| 日経平均 | 8月6日大引け | 65,683.26 | -617.18、-0.93% |
| TOPIX連動ETF | 8月6日大引け | 423.70円 | +2.40円、+0.57% |
| ドル円 | 8月7日8時29分 | 158.42円 | +0.82円 |
| ナスダック | 8月6日米国市場 | 26,348.35 | -15.09、-0.06% |
ソフトバンクGの下落率は、日経平均を3.48ポイント下回りました。一方、TOPIX連動ETFは日経平均と逆方向です。なお、TOPIX連動ETFはTOPIXそのものではなく、市場全体の流れを見るための参考値です。
持ち株、指数とのずれを分けて見る
ソフトバンクGを持つ投資家は、前日終値の5,695円を寄り付き後の基準にできます。前日は大きく下げましたが、7月29日の4,741円から8月6日までは+20.12%です。1日の下落と直近の値動きは、時間軸を分けて見る必要があります。
ソフトバンクGを持っていない場合は、日経平均よりも持ち株とTOPIX連動ETFの方向を照らし合わせる方が実態をつかみやすくなります。銀行株、商社株、自動車株を含む今回の観測銘柄には前日上昇した銘柄もあり、日経平均の-0.93%だけでは個別株の強弱を表せません。
材料、個別の下落理由は確認できない
今回のデータには、ソフトバンクGの前日下落を説明する個別ニュースや会社開示が含まれていません。利益確定売りや特定材料への反応とは断定できません。
外部市場ではナスダックが-0.06%と小幅安でした。ドル円は前日の157.60円から158.42円へ動いています。ただし、これらの数字だけでソフトバンクGの値動きとの因果関係は判断できません。
需給では、7月第5週の東証プライムで個人が3,928.3億円、海外投資家が4,903.4億円、信託銀行が3,184.4億円の売り越しでした。投資信託は49.1億円の買い越しです。これは市場全体の週間データであり、ソフトバンクG固有の需給ではありません。
次の数字、5,695円との位置を見る
寄り付き後に最初に見る数字は、ソフトバンクGの前日終値5,695円です。ここから上へ動くのか、下値を広げるのかを見ます。
次は日経平均とTOPIX連動ETFの方向です。前日のように日経平均が下がり、TOPIX連動ETFが上がる状態が続くなら、値がさ株と幅広い持ち株の値動きは分けて考えられます。
ドル円は158.42円、ナスダックは-0.06%が寄り前の基準です。為替が朝の水準から大きく動く場合は、寄り付き時点の数字に置き換えて判断します。
条件、指数が同じ方向なら見方を変える
ソフトバンクGが5,695円を下回る一方、TOPIX連動ETFが423.70円を上回るなら、前日までの方向差が続いていると判断できます。この場合、日経平均の弱さを持ち株全体へそのまま当てはめるのは適切ではありません。
反対に、TOPIX連動ETFも423.70円を割り、幅広い持ち株が同じ方向へ下がるなら、値がさ株だけの問題という見方は改めます。ソフトバンクGが5,695円を上回り、日経平均とTOPIX連動ETFもそろって上昇する場合も、前日の方向差は縮まったとみます。