
半導体株は日米とも上昇、続伸は寄り付きで見極め
10月2日の寄り前は、半導体株の上昇が続くかが焦点です。東京エレクトロンは前日の大引けで+6.47%、アドバンテストは+9.78%。その後の米国市場でも、米半導体指数は+1.59%でした。日米の関連指標は上昇方向でそろっていますが、日本株のきょうの反応はまだ確認できません。
日経平均の大幅高だけで、持ち株全体の地合いが強いとは判断しにくい状況です。前日は日経平均が+3.30%だった一方、TOPIX連動ETFは+0.67%にとどまりました。
前日の上昇率には大きな差
東京エレクトロンとアドバンテストの上昇率は、日経平均を上回りました。まずは前日の終値と、その後に確認できた米国市場、円相場を並べます。
| 指標・銘柄 | 終値・確認値 | 前回終値比 | データの時点 |
|---|---|---|---|
| 東京エレクトロン | 12,580円 | +6.47% | 10月1日大引け |
| アドバンテスト | 37,610円 | +9.78% | 10月1日大引け |
| 日経平均 | 68,956.72円 | +3.30% | 10月1日終値 |
| TOPIX連動ETF | 434.4円 | +0.67% | 10月1日大引け |
| 米半導体指数 | 12,829.00 | +1.59% | 米国10月1日分 |
| ドル円 | 157.97円 | +0.416円 | 10月2日8時30分 |
TOPIX連動ETFは、TOPIXそのものの数値ではありません。市場全体の動きを補う参考値として使います。この比較だけでは、上昇銘柄数や業種全体への物色の広がりまでは分かりません。
持ち株は指数より個別の値動きを重視
半導体株を持つ方は、前日の上昇分をきょうの取引で保てるかが確認点です。東京エレクトロンの12,580円、アドバンテストの37,610円を基準に、寄り付き後の値動きを見ます。米半導体指数の上昇だけで、両銘柄の続伸を決めつけることはできません。
半導体株以外の持ち株についても、日経平均の3.30%高をそのまま当てはめるのは避けたいところです。TOPIX連動ETFとの上昇率の差が大きく、指数によって前日の強さの見え方が異なります。持ち株自身の前日比と合わせて判断する必要があります。
米指数の上昇は材料、急伸の理由は未確認
寄り前の材料として確認できるのは、日本株の前日終値が形成された後も、米半導体指数が上昇したことです。日本の装置株、検査株と米指数は、直近の取引では同じ方向でした。ただし、取引時間が異なるため、これだけで連動の強さや因果関係を断定することはできません。
今回のデータには、東京エレクトロンやアドバンテストの急伸を説明する個別ニュースや開示本文はありません。業績への期待、受注、需給を上昇理由として挙げる根拠は不足しています。
上昇の大きさも見ておきたいところです。9月18日の終値との比較では、東京エレクトロンは18.43%、アドバンテストは17.35%上昇しました。ただ、この騰落率だけで過熱と判断することはできません。ドル円は157.97円で、前回終値の157.558円より円安ですが、両銘柄の値動きへの影響は未確認です。
次は両銘柄の前日終値と市場の広がりを見る
寄り付き後は、両銘柄が前日終値を上回って推移するかを先に見ます。東京エレクトロンだけが上昇する場合と、アドバンテストもそろって上昇する場合では、日本の主力半導体株の強さに対する判断が変わります。
続いて、日経平均とTOPIX連動ETFの当日の騰落率を比較します。前日の+3.30%と+0.67%という差が縮まるかどうかが、半導体株以外にも地合いの強さが見られるかを考える手掛かりです。ドル円も8時30分の157.97円からの変化を確認します。
両銘柄が前日終値を割れば評価を見直す
東京エレクトロンとアドバンテストがともに前日終値を上回って推移すれば、米指数上昇後の日本市場でも強さが続いていると評価できます。反対に、両銘柄が前日終値を下回るなら、米国市場の上昇だけを根拠に上値を見込む判断は見直す必要があります。
一方だけが上昇する場合は、半導体株全体が強いという見方を控えます。日経平均が上がってもTOPIX連動ETFや持ち株が伴わなければ、市場全体の改善とは分けて考えます。