
ソフトバンクG高でも、地合い改善とは言えず
9月10日の寄り前は、ソフトバンクGの強さと、持ち株全体の地合いを分けて見る必要があります。前日の同社株は+3.87%。一方、日経平均とTOPIX連動ETFはともに-0.19%でした。同社の上昇だけでは、日本株全体に買いが広がったとは判断できません。
前日終値は6,810円、254円高
ソフトバンクGは9月9日の大引けで6,810円と、前日より254円上昇しました。以下の国内株価は前日の終値で、9月10日の寄り付きの値段ではありません。
| 指標 | 価格・水準 | 前日比 | データ時点 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクG | 6,810円 | +3.87% | 9月9日終値 |
| 日経平均 | 65,142.78円 | -0.19% | 9月9日終値 |
| TOPIX連動ETF | 421.4円 | -0.19% | 9月9日終値 |
| ナスダック | 26,253.34ポイント | -0.64% | 米国9月9日分 |
| ドル円 | 153.35円 | -0.08% | 9月10日8時30分、日本時間 |
TOPIX連動ETFは市場の動きを補う参考値です。421.4円はETFの価格であり、TOPIXそのものの指数値ではありません。
日経平均だけでは持ち株の強弱を測れず
ソフトバンクGを持つ人と、それ以外の銘柄を中心に持つ人では、前日の運用成績が異なっていても不思議ではありません。同社株は大幅に上昇した一方、二つの指数関連指標は下落しています。
日経平均への影響が大きい値がさ株を見る際は、その銘柄の動きと持ち株の動きを照らし合わせたいところです。今回のデータには、ソフトバンクGが日経平均を何円押し上げたかを示す寄与額はありません。日経平均の小幅安だけで持ち株の下落も小さかったと考えたり、同社の上昇を大型AI株全体の強さと受け止めたりするには、根拠が足りません。
上昇材料は特定できず、米国株は下落
ソフトバンクGの254円高の理由は、提供データからは特定できません。同社の個別ニュースや開示本文、売買主体の情報がなく、AI関連の材料や需給を上昇の原因とする説明は控えます。
海外指標では、米国9月9日分のナスダックが0.64%下落しました。ドル円は10日8時30分時点で153.35円と、前日基準から小幅な円高です。ただし、この二つの動きだけでソフトバンクGの寄り付きの方向は決まりません。前日の国内株価と、その後の海外指標を時間順に分けて捉えます。
寄り付き後は6,810円と騰落率を照合
最初に見る数字は、ソフトバンクGの前日終値6,810円です。寄り付きがこれを上回るかに加え、寄り付いた後も上回って推移するかが、前日の強さが続くかを見る手掛かりになります。6,810円を下値のめどと断定するものではありません。
次は、同じ時点の日経平均、TOPIX連動ETF、持ち株の前日比騰落率です。ソフトバンクGだけが上昇するのか、ほかにも上昇が見られるのかで、受け止め方が変わります。同業株への物色については対象銘柄のデータがなく、現段階では広がりを確認できていません。
値動きのずれが縮まれば見方を改める
ソフトバンクGが上昇を続けても、TOPIX連動ETFや持ち株が下落するなら、同社の強さを相場全体に重ねない見方を維持します。
一方、日経平均とTOPIX連動ETFがともに上昇し、持ち株もそろって値を上げるなら、前日に見られた値動きのずれが縮まったと受け止められます。同社株が6,810円を下回って推移する場合は、前日の上昇が続いているという判断を改める必要があります。