今週の日本株で注目される銀行株と三菱UFJの動きを表したサムネイル画像です。
今週は、三菱UFJの強さが目立ちました。8月27日から9月4日までに4.91%上昇しています。同じ期間の日経平均は1.68%下落、TOPIX連動ETFは0.44%下落しました。
ただし、三菱UFJだけを見て銀行株全体への物色が強まったとは判断できません。9月5日は休場です。本稿は9月4日までの一週間の振り返りであり、当日の寄り付き予想ではありません。
9月4日は日経平均が大きく上昇した一方、TOPIX連動ETFの上昇は小幅でした。三菱UFJは上昇しましたが、日本10年国債利回りは低下しています。
| 指標 | 9月4日の値 | 前日比 | 8月27日からの騰落率 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ | 3,785円 | +0.83% | +4.91% |
| 日経平均 | 65,020.94 | +1.26% | -1.68% |
| TOPIX連動ETF | 427.5円 | +0.07% | -0.44% |
| ドル円 | 156.22円 | +0.36% | -1.91% |
| 日本10年国債利回り | 2.907% | -2.02% | 算出データなし |
日本10年国債利回りは2.967%から2.907%へ、0.060ポイント低下しました。表の-2.02%は利回り水準の前日比です。
三菱UFJの持ち株については、一週間で市場全体を上回った事実が確認できます。8月27日の3,608円から9月4日の3,785円まで上昇しました。
一方、ほかの銀行株の値動きは今回のデータにありません。三菱UFJの上昇を、そのまま銀行株全体の地合いと読み替えることはできません。
日経平均だけでは足りない理由もここにあります。4日の日経平均は+1.26%でしたが、TOPIX連動ETFは+0.07%にとどまりました。両者には1.19ポイントの差があります。日経平均の上昇だけを見ても、幅広い銘柄へ物色が広がったかどうかは分かりません。
4日は三菱UFJが+0.83%だった一方、日本10年国債利回りは-2.02%でした。この日の両者は同じ方向に動いていません。したがって、三菱UFJの上昇を長期金利の動きだけに結び付ける根拠はありません。
ドル円は156.22円でした。前日の155.66円からはドル高円安ですが、8月27日の159.255円と比べるとドル安円高です。日次と一週間では方向が異なります。
需給では、東証プライム市場の8月第4週に個人が535.36億円、海外投資家が1,747.20億円、投資信託が568.70億円、信託銀行が2,002.87億円の売り越しでした。ただし、対象期間は8月24日から28日までです。今週の三菱UFJの値動きを直接説明する数字ではありません。
最初に見るのは三菱UFJの3,785円です。次の取引時間で、この水準を上回るか下回るかを見ます。
二つ目は日本10年国債利回りの2.907%です。三菱UFJと金利が再び同じ方向へ動くのか、それとも異なる動きが続くのかが焦点になります。
三つ目はTOPIX連動ETFの427.5円です。日経平均との上昇率の差が縮まれば、相場の広がりを判断する材料が増えます。
四つ目はドル円の156.22円です。日次ではドル高円安、一週間ではドル安円高だったため、見る期間をそろえる必要があります。
三菱UFJが8月27日の3,608円まで下がれば、一週間で市場全体を上回ったという評価は成り立たなくなります。
銀行株全体への物色と判断するには、三菱UFJ以外の銀行株にも同じ動きが出ているかを示すデータが必要です。今回の数字だけでは、そこまで広げられません。
また、日経平均が上昇してもTOPIX連動ETFが伸びなければ、持ち株全体の地合いが強いとは限りません。三菱UFJ、長期金利、TOPIX連動ETFを分けて見ることが、今週の振り返りから残る要点です。