半導体株の上値を見るなら、アドバンテスト-4.48%を大引けで確認

大引けの日本株の半導体株、アドバンテスト、日経平均、ドル円を6コマで整理した画像
大引けの日本株は半導体株とアドバンテストを中心に、日経平均、ドル円、確認ポイントを6コマで整理します。

半導体株は一枚岩ではない

結論は、指数面の地合いが小幅高でも、半導体の値がさ株は方向が割れたということです。8月31日の大引けで、アドバンテストは-4.48%。一方、東京エレクトロンは+0.37%でした。

日経平均がプラスだから半導体株も強い、とは読めません。上値を追う判断には、米半導体指数と国内主力株が同じ方向を向くかを銘柄別に見る必要があります。

指数高でも明暗が分かれた

実数を並べると、日経平均とTOPIX連動ETFは上昇しましたが、アドバンテストは大きく下げています。

対象 終値・水準 前日比
日経平均 66,311.93 +0.27%
TOPIX連動ETF 433.5円 +0.35%
アドバンテスト 33,690円 -4.48%
東京エレクトロン 56,440円 +0.37%
ドル円 159.63円 ―
米半導体指数 11,469.662 -3.47%

米半導体指数は直近の米国市場である8月28日の数字です。国内株は8月31日の大引けでそろえています。

今回、日経平均だけでは足りない理由は明確です。日経平均が+0.27%、TOPIX連動ETFが+0.35%でも、アドバンテストは-4.48%でした。さらに、同じ半導体株でも東京エレクトロンは+0.37%と逆方向です。指数の上昇だけでは、半導体株の持ち株への影響をつかめません。

持ち株は銘柄別に見る

アドバンテストの保有比率が高ければ、同銘柄の-4.48%が資産全体を押し下げる方向に働きます。ただし、実際の影響は保有比率とほかの銘柄の騰落で変わります。

東京エレクトロンを持つ場合は+0.37%、TOPIX連動ETFでは+0.35%でした。同じ日の持ち株でも結果は異なります。半導体株を長期保有している場合も、業種全体でひとまとめにせず、銘柄ごとの終値を確かめる場面です。

下落理由は断定できない

確認できる材料は、直近の米半導体指数とアドバンテストがともに下げ、東京エレクトロンは上げたという値動きまでです。

米半導体指数の-3.47%とアドバンテストの-4.48%は方向が同じでした。しかし、東京エレクトロンは+0.37%です。国内半導体株が一斉に米国市場へ連動したとはいえません。

ドル円は159.63円でしたが、今回のデータは為替と各銘柄の値動きの因果関係を示していません。個別ニュースや開示内容も記事の根拠として示されていないため、アドバンテストの下落理由を米国株や為替だけで説明することはできません。

次は三つの騰落率を見る

次に見る数字は、米半導体指数、アドバンテスト、東京エレクトロンの前日比です。

まず、次の米国取引で米半導体指数が-3.47%からどちらへ動くか。続いて、アドバンテストが-4.48%から前日比プラスへ戻るか、東京エレクトロンが+0.37%からどちらへ向かうかを見ます。

あわせて、ドル円が159.63円からどちらへ振れるか、日経平均とTOPIX連動ETFの方向がそろうかも確認点になります。ただし、為替や指数だけで個別株の方向を決めつけることはできません。

同じ方向なら判断を変える

半導体株の地合いがそろったと判断する条件は、米半導体指数、アドバンテスト、東京エレクトロンが次の各取引で同じ方向へ動くことです。三者がそろって前日比プラスなら、今回見られた銘柄間のずれは縮まります。

反対に、米半導体指数や東京エレクトロンが上昇しても、アドバンテストだけが下落を続けるなら、業種全体より個別銘柄の値動きを優先して見る必要があります。日経平均が上昇しても同様です。持ち株への判断を変えるのは、指数の水準ではなく、三者の方向がそろうかどうかです。

参考データ