大引けの日本株で注目される銀行株と三菱UFJの動きを表したサムネイル画像です。
8月19日の大引けで、三菱UFJは3495円、前日比-4.35%でした。日経平均とTOPIX連動ETFはいずれも-3.16%です。指数の地合いが弱いなかでも、三菱UFJの下落率は指数を上回りました。
日本10年国債利回りは2.899%、前日比-1.36%です。三菱UFJと長期金利が同じ日に下げたことは確認できます。ただし、三菱UFJ固有のニュースや開示内容は根拠に含まれていません。下落理由を金利だけに求めず、銀行株 見通しは金利と市場に対する相対値を分けて考える場面です。
当日の実数では、三菱UFJの下落率が日経平均とTOPIX連動ETFを約1.2ポイント下回りました。
| 指標 | 終値または時点値 | 前日値 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ | 3495円 | 3654円 | -4.35% |
| 日経平均 | 65,326.42 | 67,460.7266 | -3.16% |
| TOPIX連動ETF | 417.4円 | 431.0円 | -3.16% |
| 日本10年国債利回り | 2.899% | 2.939% | -1.36% |
| ドル円 | 159.15円 | 159.34円 | -0.12% |
三菱UFJは8月10日の3510円から直近7取引日で-0.43%です。同じ期間の日経平均は-2.45%、TOPIX連動ETFは-2.39%でした。当日の-4.35%と、直近7取引日の値動きは分けて受け止める必要があります。
三菱UFJを多く持つ場合は、同株の当日の下げが持ち株全体に及ぼす影響を先に見ます。ただし、今回の根拠だけでは、ほかの銀行株も同じ幅で下げたとはいえません。
日経平均だけでは足りない理由は、TOPIX連動ETFも-3.16%だったためです。日経平均に近い下げが、より広い銘柄群に連動するETFにも表れました。一方、三菱UFJは-4.35%です。指数の地合いと三菱UFJ固有の相対的な弱さを切り分けなければ、持ち株への影響を見誤ります。なお、TOPIX連動ETFは流れを見るための代替指標であり、TOPIX指数そのものではありません。
ドル円は159.15円、前日比-0.12%でした。株価指数や三菱UFJほど大きな変化率ではありません。この為替データだけで、三菱UFJの下落を説明することはできません。
配当については、今回の根拠に1株配当や配当利回り、配当方針の変更がありません。高配当株や長期保有の判断を、当日の株価下落だけで変える材料にはできません。
確認できる当日の材料は、長期金利と市場価格の動きまでです。日本10年国債利回りは2.939%から2.899%へ0.040ポイント低下し、三菱UFJは3654円から3495円へ下げました。二つの動きが重なったことは事実ですが、因果関係を示すニュースは確認できません。
需給は一方向ではありません。東証プライムの8月3日から7日までの投資部門別売買では、海外投資家が3762億9700万円、個人が1326億4700万円、投資信託が777億1600万円の売り越しでした。信託銀行は1678億3000万円の買い越しです。対象期間が当日ではないため、8月19日の下げを直接説明する数字としては扱えません。
最初に見る数字は、日本10年国債利回りの2.899%です。前日値の2.939%を回復するか、さらに低下するかで、当日の金利低下が続くかを判断できます。
次は、三菱UFJの3495円とTOPIX連動ETFの417.4円です。価格の上下だけでなく、三菱UFJの騰落率がTOPIX連動ETFを上回るかを見ます。銀行株への物色を考えるには、指数に対する相対値が欠かせません。
ドル円は159.15円からの方向を見ます。ただし、為替だけで銀行株の見通しを決めるのではなく、長期金利と三菱UFJの相対値を優先します。
現在の判断は、指数の地合いが弱く、三菱UFJは指数より下げが大きく、長期金利も低下したというものです。銀行株全体の先行きまで断定する根拠はありません。
判断を変える第一の条件は、三菱UFJの騰落率がTOPIX連動ETFを上回ることです。第二は、日本10年国債利回りが前日値の2.939%を回復すること。第三は、配当や業績について会社から具体的な開示が示されることです。
反対に、三菱UFJがTOPIX連動ETFより弱い状態を続け、日本10年国債利回りも2.899%を下回るなら、金利と相対値を慎重に見るという現在の判断を維持します。