
9月7日の大引けは、東京エレクトロンが前営業日比+4.73%、アドバンテストが+4.20%と大きく上昇しました。直近の米半導体指数も+3.38%で、日米の半導体関連は上昇方向がそろっています。ただ、日本の両銘柄は8月28日終値に届いていません。半導体株の見通しを考えるうえでは、きょうの強さに加え、どこまで値を戻したかが焦点です。
半導体2銘柄は日経平均を上回る上昇
東京エレクトロンとアドバンテストの上昇率は、日経平均の+2.12%を上回りました。日経平均は前営業日比1,378.90円高の66,399.84円で取引を終えています。
| 指標・銘柄 | 終値・取得時点の値 | 前営業日比など | 対象時点 |
|---|---|---|---|
| 東京エレクトロン | 55,840円 | +4.73% | 9月7日大引け |
| アドバンテスト | 34,480円 | +4.20% | 9月7日大引け |
| 日経平均 | 66,399.84円 | +2.12% | 9月7日取引終了後 |
| TOPIX連動ETF | 430.1円 | +0.61% | 9月7日大引け |
| 米半導体指数 | 11,735.263 | +3.38% | 米国9月4日終値 |
| ドル円 | 155.75円 | +0.06% | 9月7日16時21分時点 |
ドル円の変化率は、データ上の前日値との比較です。米半導体指数は米国9月4日の値で、日本株とは対象日が異なります。また、TOPIX連動ETFはTOPIXそのものではなく、市場の動きを補って見るための参考値です。
持ち株の戻りは日経平均だけでは測れない
半導体株を持つ人にとって、きょうの上昇は保有株の評価額を押し上げる動きです。ただ、直近の比較では日経平均と戻りの位置が違います。
| 銘柄・指標 | 8月28日終値 | 9月7日終値 | 8月28日比 |
|---|---|---|---|
| 東京エレクトロン | 56,230円 | 55,840円 | -0.69% |
| アドバンテスト | 35,270円 | 34,480円 | -2.24% |
| 日経平均 | 66,405.56円 | 66,399.84円 | -0.01% |
日経平均は8月28日終値とほぼ同じ水準ですが、東京エレクトロンは390円、アドバンテストは790円下回っています。大幅高の一日でも、以前の水準まで戻ったとは限りません。持ち株への影響は、買値と保有株数を合わせて見る必要があります。
市場全体の地合いにも差がありました。日経平均の+2.12%に対し、TOPIX連動ETFは+0.61%。この違いからも、日経平均の上昇率をそのまま持ち株全体に当てはめることはできません。値上がり銘柄数や指数への寄与度は示されておらず、物色の広がりまでは判断できない状況です。
米国と上昇方向は一致、買い材料の特定はできず
確認できるのは、米半導体指数の上昇に続き、日本の装置・検査株も上がったという値動きです。米半導体指数は米国9月4日に+3.38%、9月7日の東京エレクトロンとアドバンテストもそろって上昇しました。
ただし、今回の資料には両社の値動きを説明する個別ニュースや開示本文がありません。米国株高が買いの原因だったとまでは断定できず、業績期待や需給の変化も特定できません。
ドル円は16時21分時点で155.75円と、前日値から小幅な円安です。一方、8月28日の159.321円と比べれば円高水準にあります。きょうの小幅な円安だけで半導体株高を説明するのは難しいところです。
次は米指数と両銘柄の終値を見る
次の取引では、米半導体指数の方向と、日本の2銘柄がきょうの終値を保てるかを順に見ます。さらに、8月28日終値まで戻るかが、足元の値動きを比較する目安になります。
| 見る数字 | 今回の基準 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 米半導体指数 | 11,735.263、+3.38% | 次の取引でも上昇が続くか |
| 東京エレクトロン | 55,840円、8月28日は56,230円 | きょうの終値を保ち、8月28日終値を回復するか |
| アドバンテスト | 34,480円、8月28日は35,270円 | 東京エレクトロンとともに戻りが続くか |
| 日経平均とTOPIX連動ETF | +2.12%と+0.61% | 半導体株の動きと市場の地合いがそろうか |
8月28日終値は比較の基準であり、上値抵抗線と確認された価格ではありません。また、出来高や売買代金の裏付けがないため、一日の上昇率だけでは過熱感を判定できません。
日米の方向が分かれれば見方を変える
米半導体指数が上昇を続け、日本の両銘柄も8月28日終値を回復すれば、戻りが続いていることを確認できます。現時点の「大幅高でも比較日には届かない」という評価を見直す条件です。
反対に、米半導体指数が上がっても日本の両銘柄が下落するなら、きょう確認できた方向の一致は続いていません。東京エレクトロンだけが上がり、アドバンテストが下がる場合も、半導体株を一括りにせず、持ち株ごとの材料を見る局面です。