
米指数と日本2銘柄は同じ方向
結論から言えば、米半導体指数と東京エレクトロン、アドバンテストはそろって上昇しました。ただし、上げ幅には差があります。
米半導体指数は+2.33%でした。これに対し、東京エレクトロンは+0.41%、アドバンテストは+1.91%です。米国と日本の確認対象は同じ方向を向きましたが、日本の2銘柄が一様に買われたわけではありません。
今回のデータから判断できるのは、この2銘柄までです。半導体株全体に物色が広がったとは断定できません。
強弱差は日経平均に隠れる
8月28日の大引けと、直前の米国市場を数字で並べると、違いがはっきりします。
| 項目 | 終値または値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 米半導体指数 | 11,882.169 | +2.33% |
| 日経平均 | 66,405.56 | +0.41% |
| TOPIX連動ETF | 432円 | +0.61% |
| ドル円 | 159.50円 | +0.15% |
| 東京エレクトロン | 56,230円 | +0.41% |
| アドバンテスト | 35,270円 | +1.91% |
日経平均だけでは足りません。日経平均は+0.41%で、東京エレクトロンと同じ上昇率でした。一方、アドバンテストは+1.91%と、日経平均を上回っています。TOPIX連動ETFも+0.61%で、日経平均との間に差がありました。
つまり、日経平均だけを見ていると、アドバンテストの相対的な強さや、指数連動商品の値動きの違いを捉えにくくなります。なお、432円の数値はTOPIXそのものではなく、TOPIX連動ETFによる確認値です。
持ち株は2銘柄を分けて見る
東京エレクトロンを持つ場合、当日の+0.41%は日経平均と同水準でした。米半導体指数の+2.33%や、アドバンテストの+1.91%に比べると、上げ幅は限られています。
アドバンテストは日本側の確認対象で最も高い上昇率となりました。ただし、8月20日の終値との比較では、東京エレクトロンが+4.09%だったのに対し、アドバンテストは-0.25%です。当日の上昇率だけで、直近の値動きまで同じとみることはできません。
同じ半導体株でも、持ち株への影響は分かれています。まず個別株の前日比を見て、その後に日経平均、TOPIX連動ETF、米半導体指数との強弱差を比べるのが実情に合います。
材料は米指数と円相場に限る
確認できる外部材料は、市場価格の動きです。8月27日の米国市場では、米半導体指数が+2.33%、ナスダックが+1.57%となりました。
ドル円は8月28日16時46分時点で159.50円です。前日終値の159.255円から、ドル高、円安方向に動いていました。
ただし、これらの数字と日本の半導体株が同時に上昇したことは確認できても、因果関係までは示されていません。今回の根拠には、値動きの理由を特定できるニュースや企業開示が含まれていないためです。
次は現在値との距離を見る
次の米国市場では、米半導体指数の11,882.169を比較基準にします。その後の日本市場では、東京エレクトロンの56,230円とアドバンテストの35,270円から、どちらがどの程度動いたかを比べます。
円相場の基準は159.50円です。半導体株との因果関係を前提にせず、同じ時間帯に円安方向か円高方向かを確認します。
これらは支持線や上値の目安ではありません。今回の終値から方向と強弱の変化を測るための基準値です。
連動が崩れれば判断を変える
現在の判断は、米半導体指数と日本の2銘柄が同じ上昇方向にあり、アドバンテストの上げ幅が東京エレクトロンを上回った、というものです。
次の確認で米半導体指数が上昇しても、日本の2銘柄がともに下落するなら、米国市場との連動は弱まったとみます。米半導体指数と2銘柄がそろって下落へ転じた場合も、今回の上向きの組み合わせは続いていません。
また、東京エレクトロンとアドバンテストの強弱が逆転すれば、持ち株ごとの評価も変わります。半導体株の見通しを一括りにせず、米指数との方向、個別株の上昇率、日経平均との差を順に見直す場面です。