
銀行株は金利と広がりを見ます
27日の寄り前は、三菱UFJの上値を長期金利と市場全体の地合いに照らして見ます。
前日の三菱UFJは+1.42%と、日経平均+0.62%、TOPIX連動ETF+0.35%を上回りました。ところが、日本10年国債利回りは+0.00%です。金利上昇は確認できず、三菱UFJの上昇を金利だけで説明することはできません。
寄り付き後は、前日終値の3,579円を維持できるか、日本10年国債利回りが2.888%から動くか、TOPIX連動ETFが428.2円を上回るかを合わせて見ます。
三菱UFJは前日1.42%高でした
前日の実数では、三菱UFJの上昇が日経平均とTOPIX連動ETFを上回りました。ドル円は27日8時55分時点で159.26円です。
| 項目 | 水準 | 前日比 | 確認時点 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ | 3,579円 | +1.42% | 8月26日大引け |
| 日経平均 | 66,262.16 | +0.62% | 8月26日大引け |
| TOPIX連動ETF | 428.2円 | +0.35% | 8月26日大引け |
| 日本10年国債利回り | 2.888% | +0.00% | 8月26日 |
| ドル円 | 159.26円 | +0.02% | 8月27日8時55分 |
三菱UFJは50円高の3,579円でした。日経平均は405.73円高、TOPIX連動ETFは1.5円高です。
持ち株は日経平均だけで測れません
日経平均だけでは足りない理由は、今回の上昇率に差があるためです。日経平均の+0.62%に対し、TOPIX連動ETFは+0.35%、三菱UFJは+1.42%でした。
日経平均が上がっていても、銀行株の持ち株が同じ割合で上がるとは限りません。市場全体の広がりはTOPIX連動ETF、銀行株の中心的な値動きは三菱UFJ、金利の条件は日本10年国債利回りに分けて見る必要があります。
ドル円は159.26円、前日比+0.02%でした。この小幅な動きだけでは、銀行株への影響を決められません。
材料は値動きと需給に限られます
確認できる材料は、三菱UFJの前日の上昇、横ばいだった日本の長期金利、投資部門別の需給です。今回示された根拠には、三菱UFJの配当変更や個別開示の内容がありません。前日の上昇を配当や会社固有の材料に結びつけることはできません。
東証プライムの8月第2週、8月10日から14日では、個人が約6387億円の売り越し、海外投資家が約2109億円の買い越しでした。投資信託は約242億円の買い越し、信託銀行は約864億円の売り越しです。
この需給データは8月26日の相場より集計期間が古く、三菱UFJの+1.42%を直接説明する数字ではありません。持ち株の需給を考えるための週次データとして区別します。
まず3,579円と2.888%です
最初に見る数字は、三菱UFJの前日終値3,579円です。寄り付き後もこの水準を上回るかを見ます。
次は日本10年国債利回りの2.888%です。前日は変わらなかったため、この水準から上向くのか、低下するのかが銀行株を見る条件になります。
市場全体では、TOPIX連動ETFの428.2円と日経平均の66,262.16を比べます。両方が前日終値を上回るのか、片方だけなのかで地合いの広がりが異なります。
銀行株全体への物色は、三菱UFJ以外の同業株も同じ方向に動くかで判断します。今回の数値は三菱UFJ一銘柄のため、寄り前の段階では銀行株全体の動きを断定できません。
三つがそろえば見方を強めます
三菱UFJが3,579円を上回り、日本10年国債利回りが2.888%から上向き、TOPIX連動ETFも428.2円を上回るなら、三菱UFJに加えて金利と市場全体も上向く形になります。
反対に、三菱UFJが3,579円を下回り、長期金利が2.888%を上回らず、TOPIX連動ETFも428.2円を下回るなら、前日の強さが続いているとは判断しにくくなります。
三菱UFJだけが上昇し、金利とTOPIX連動ETFが伴わない場合は、個別株の強さとして扱います。その時点でも、上昇理由を金利や銀行株全体への物色と決めつけません。