半導体株の上値を見るなら、寄り前にアドバンテストの急伸の上値を追えるか

寄り前の日本株の半導体株、アドバンテスト、日経平均、ドル円を6コマで整理した画像
寄り前の日本株は半導体株とアドバンテストを中心に、日経平均、ドル円、確認ポイントを6コマで整理します。

アドバンテストは急伸、米半導体指数とは逆向き

7月24日寄り前の半導体株見通しは、日経平均の小幅高だけでは判断しきれません。7月23日の大引けでアドバンテストは30800円、前日比+4.11%と大きく上昇しました。一方、米半導体指数は-0.54%、東京エレクトロンは-0.02%とほぼ横ばいでした。検査株の急伸が、米国側や国内の装置株と同じ方向を向いた結果ではない点を、持ち株確認の起点に置きます。

日経平均は66422.6円、前日比+0.46%でした。TOPIX連動ETFは422.1円、+0.43%で、指数全体は緩やかな上昇でした。半導体検査のアドバンテストだけが突出しており、指数の地合いと個別の値動きがずれています。

前日の実数

指標 水準 前日比
アドバンテスト 30800円 +4.11%
日経平均 66422.6円 +0.46%
TOPIX連動ETF 422.1円 +0.43%
ドル円 163.81円 前日比+0.45%前後
米半導体指数 12343.84 -0.54%
東京エレクトロン 65950円 -0.02%
ナスダック 25137.69 -2.15%

日本株の数値は7月23日大引け、ドル円は7月24日朝の時点です。米半導体指数とナスダックは米国時間7月23日の終値ベースです。

直近の短い期間でも差があります。7月14日起点の終値比較では、アドバンテストが+3.44%だったのに対し、東京エレクトロンは-7.28%、日経平均は-1.95%でした。前日の急伸は、半導体関連が一律に強い地合いだった、という説明にはなりません。

持ち株への影響

アドバンテストを持つ方は、前日の上値がどこまで継続するかを見る局面です。値がさ株の急伸後は、寄り付きの気配と出来高で需給の厚みを確認する必要があります。上値を追うかどうかは、米半導体指数が持ち直すか、東京エレクトロンが追随するかで見え方が変わります。

東京エレクトロンを持つ方は、前日の反応がほぼゼロに近い点が重要です。同じ半導体テーマでも、検査株と装置株は前日1日では同じ方向を向きませんでした。持ち株の評価をアドバンテストの値動きだけで読み替えないほうがよいです。

指数連動や大型株中心の方には、日経平均+0.46%、TOPIX連動ETF+0.43%の穏やかな上昇が近い数字です。半導体検査株の急伸がポートフォリオ全体にそのまま波及したとは言えません。

材料は連動の有無

今回のデータが示す材料は、個別開示というより価格の並びです。アドバンテストが大きく上昇した一方、米半導体指数は下落し、東京エレクトロンはほぼ動かず、ナスダックも-2.15%でした。米国のハイテク地合いが弱いなかで、日本の検査株だけが強い形です。

原因を利益確定売りや先物主導に結びつける材料は、今回の数値にはありません。確認できるのは方向のずれだけです。ドル円は163.81円で、前日より円安方向に振れていますが、半導体3指標のばらつきを説明するには足りません。

次に見る数字

見る順番は次の4つです。

1. 米半導体指数が前日の-0.54%から持ち直すか、さらに下げるか

2. 東京エレクトロンがアドバンテストに追随するか、横ばいが続くか

3. アドバンテスト自身の寄り付きとザラ場の上値の伸び

4. 日経平均とTOPIX連動ETFが、個別の急伸を伴って広がるかどうか

ドル円163.81円の動きも補助線として置きます。輸出関連や値がさ株の物色が広がるかどうかを見る補助であり、半導体の連動確認の主軸は米半導体指数と東京エレクトロンです。

判断を変える条件

半導体株の上値を追う前提が強まるのは、米半導体指数とアドバンテストの方向がそろい、東京エレクトロンも連れ高に転じたときです。この場合、検査株単独の物色から、半導体テーマ全体の地合いへ広がったと読み替えられます。

逆に、米半導体指数が弱いまま、東京エレクトロンも動かず、アドバンテストだけが上値を追う形が続くなら、指数の小幅高や個別の急伸を、半導体全体の回復とはみなしにくくなります。長期保有の視点でも、テーマ一括ではなく銘柄ごとの需給を分けて見る条件です。

日経平均だけで足りない理由は、今回の数字そのものにあります。指数は+0.46%でも、アドバンテストは+4.11%、東京エレクトロンは-0.02%、米半導体指数は-0.54%と、中身が割れています。寄り前に持ち株を確認するなら、指数の符号より、この3本の向きを先に並べてください。

参考データ